セクション13(新聞・雑誌など②)
新聞・雑誌などの記事 の続き
西原の血液型はO型。野口の血液型もO型と記している書物がある(摩弥著 「本当にそう なの?迷惑なO型」三五館出版)が、その信憑性はどうなのであろうか?
エッセイ (?)
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西原の血液型はO型。野口の血液型もO型と記している書物がある(摩弥著 「本当にそう なの?迷惑なO型」三五館出版)が、その信憑性はどうなのであろうか?
エッセイ (?)
血液型と性格について――西原独自の研究法
血液型について興味をもち始めたのは19歳(医大1年生)のとき・・・振り返ってみると、もう45年間も研究していることになる。かといって、“血液型性格判断”“血液型占い”というような書物等で学んだことは一切ない。唯一“ちらっと見た”といえば、最近、野口英世の血液型がO型だという記述があると知って『本当にそうなの?迷惑なO型』(摩弥著、三五館出版)という本を1、2ページ見たというくらいである(購入して持っているが)。
それでは、血液型と性格について、私はどんな研究の仕方をしてきたか・・・まず大学時代の6年間では、同級生108人と1、2年上の学年の人、1~3年下の学年の人など合計4~500人の血液型を訊き、数年間(長い人では6年に渡り)、原則全寮制の生活のなかで朝から晩まで(夜中まで)“ヒューマンウオッチング”をした(学校だけ、あるいは職場だけという程度のお付き合いでは、その人の真の言動パターンとか、本音は実はどう考えているか、生活の実態はどうなのか等については分からないものである)。この6年間に及ぶ“追跡リサーチ”(いかにもO型らしい!)が後々にも大きく役立ったし、その後も、その時々のフィールドにて同様の視点、視線をずっと持ち続けるようにしてきた。
「人間の性格が血液型なんかで4種類に分けられるハズはない!」・・・このようなご意見はA型の人に圧倒的に多い・・・血液型がどうしたこうしたというようなことを考えるよりは、世の中・世間の常識や決まりごと、あるいは“世間体”というようなものを気にするのに精一杯であるためだろうか・・・。あるいは逆に“血液型と性格との関係”に嵌まってしまっているA型の人も少なからずいるが、深層心理の部分では、実はそんなもの信じられない、あるいは信じたくない!と思いつつ、それでもやっぱり気になる、世間で話題になっていることなので検証してみないと気がすまない、さらには“依存症”になって抜け出せなくなってしまった、というのが本当のところではないだろうか?・・・ただ、本質を見抜くというようなレベルには到達していない(つまり表面的な事象だけにスポットを当てている)ことが多いようには見受けられるが・・・。
確かに個人の性質、キャラクターなどが血液型によって4つに分類されるワケはない。何型の人は性格が明るくて何型は暗いとか、何型の人は真面目で何型は不真面目だというようなことが血液型で決まるのではない。たとえば底抜けに明るいO型の人もいれば、私のように暗~いO型もいる。性質、キャラなどの99%は後天的な環境や人生経験からの学習などによって形成されるのだから・・・しかし逆に“残り1%”の部分にこそ血液型別の基本的な原理や法則性のようなものがあるとは考えられないだろうか。そして血液型がわかれば、その“1%”の部分からあとの99%の部分(その人の実生活でのものごとの受け止め方や言動のパターンなど)を理解することができ、ある程度予測することも可能・・・“血液型と性格の関係”というものは、そもそも、そのような認識の仕方をしながら見ていかないと、“当たる”、“いや、当たらない”、“信じる”、“信じない”といった、迷信やオマジナイと同じようなレベルから脱却することはできない・・・これが、45年間も研究してきて言えること・・・。(5年後には“半世紀にわたる研究”なあんてことになるわけだが)
“1%”の原理・原則の部分に関する少し詳しいことについては、また機会を見つけて触れてみたいと思う。たとえばO型は猪突猛進タイプで、一つのことに夢中になることがよくあり“迷惑なO型”などと批判されたりもするが、B型だって一つのことに妙にこだわったりする・・・ただ、その“こだわりポイント”については変幻自在でマイペースである。同じ“変幻自在”でもAB型の場合には、「牛若丸」の“前や後ろや右、左、上やら下やら斜めやら、ここかと思えばまたあちら”のような俊敏性とピリピリした感じ、カミソリのような鋭さ等を兼ね備えており、まったくニュアンスを異にする・・・このような現象(あくまでも“たとえば”のことであるが)を生み出す原理の部分についての言及は別の機会に譲ることとするが、今こうして“血液型と性格の関係”について自分が長年ウオッチングしてきて気付いたことの中での、最も基本的な考え方の部分だけでもまとめることができ、安堵感を覚えていると同時に、今後ともこれをさらに活かしながら、残りの人生をよりエキサイティングに、アグレッシブに生きていけるような気もしてきたところである。・・・思っていることを文章として表現してみる、まとまり難いことをまとめようとしてみる・・・これもまた良いことではないか。
平成31年4月29日 記 (平成最後の「昭和の日」)
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